もはや現代のビジネスにITが不要だという人は居ないでしょう。
IT政策を推進した森首相がITのことをイットと読んだことはさておき、ITすなわち、
「Information」と「Technology」が組合わさった「IT」という言葉において、米Sun Microsystemsの創業者であったスコット・マクニーリは、「ITベンダーは「Technology」に造詣が深く、エンドユーザーは「Information」に造詣が深ければ良い」と言いました。
しかし、実際には多くのエンドユーザー、あるいは企業のITシステムを統括するCIOは
「Technology」に造詣が深く、「Information」に造詣が深くないようです。
CIOはChief Information Officerなので情報についてよく知っている必要があるにも関わらずです。
本来であれば、CEOやCOOから
(1) 我が社がクラウドを使う際のリスクとメリットをそれぞれ3つの要因を教えて
(2) オープンソースソフトウェアで最適なソリューションを3つ教えて
(3) テクノロジーが社会に貢献できる理由を3つ挙げて
(4) 今月の売上が先月より少ないことが推測される情報を3つ示唆して
(5) 客単価が低下している理由と思われる3つの情報を教えて
(6) うちのシステムが1時間停止するといくら損するの?
という質問をされたらすぐに答えられる必要があります。
しかし、多くのCIOは、(1)〜(3)については即答できるでしょうが、(4)〜(6)については、後で調べてお知らせしますと言うか、あるいは全くわからないでしょう。
ITシステムがビジネスを支えている以上、ITシステムがどのくらいのインパクトをビジネスに与えているかを知る必要があります。
2007年のGartner Data Questの「Typical Revenue Loss per Hour of Downtime」によると、1時間ダウンした時の業務別の平均損害額は以下のようになっています。
- オンライン証券 6.5億円
- クレジットカード認証 2.6億円
- ペイパービュー・テレビ 1500万円
- テレビショッピング 1130万円
- オンラインショッピング 900万円
- エアラインの予約 895万円
- オンラインチケッティング 690万円
- 宅急便集配 280万円
ビジネスを支えるITシステムがたった1時間ダウンしただけで、大きな損害額だということがわかります。
自分のビジネスだったらどうでしょう?
経営者であるCEO/COOは、ITシステムの品質や堅牢性についてアレコレいうつもりはないのです。
堅牢性について気にすることはたった一つ。
「絶対にダウンさせないシステムにしてくれ」
なのです。
ですので、障害が発生してからの対応が万全のシステムインテグレータに運用保守を頼むよりも、障害を発生させない、予兆を検知してサイレント障害をいち早く発見して対処するシステムインテグレータに切り替えた方がよいのです。
そんな予兆検知を重要視しているシステムインテグレータはサイトライン製品を選んでいます。