根本問題分析の自動化(Auto RCA) (2/)
障害の影響と損害コスト
問題解決までに費やされる多くの時間と労力は、まるで干草の山の中から一本の針を探し出すがごとく浪費されているのが現実です。It's like looking for a needle in a haystack.
まるで干し草の中で縫い針を探すようなもの。
経済的損失と障害発生後の経過時間
証券取引などのクリティカルプロセスに対しては、分単位で経済的な損失が顕著に表れる。いかに予防、早期発見 、早期解決が重要課題であるかが読みとれる。
経済損失と障害発生後の経過時間 「Building a Business Impact Analysis: The Keystone to Effective Business Continuity Planning」Burton Research/Gartner のレポートを基にIPAが作成 (「海外におけるIT障害の影響及び対応策に関する事例調査」報告書, IPA, 2013) |
システムダウンによる産業別の時間単位の損失額
システムダウンによる産業別の時間単位の損失額 (Assessing the Financial Impact of Downtime, 2010) |
Dunn & Bradstreet によると、米国の企業ランキング上位500 社(Fotune500)
の59%は、1週間に最低1.6 時間のダウンタイムを経験するという。10,000 人以上
の従業員を抱えるFotune500 の企業が1 時間に56 ドル(40 ドル;給与、16 ドル:
管理費)を従業員に支払っていると仮定する。ダウンタイムによる労務費損失は、
1週間に89 万6,000 ドルであり、年間では4,600 万ドルとなる。
出典:「Assessing The Financial Impact Of Downtime」BCW:2010年4月20日
(「海外におけるIT障害の影響及び対応策に関する事例調査」報告書, IPA, 2013)
日本におけるシステムダウン対策
残念ながら、ITシステムを安全に稼働し続けることに関して投資するということが、結果的に企業の利益を守るのであるということの認識/理解が低いといわざるえない。また、セキュリティ対策に関しても同様な状況である。参考資料
IPA 独立行政法人情報処理推進機構による
「海外におけるIT障害の影響及び対応策に関する事例調査」報告書
http://www.ipa.go.jp/sec/reports/20130430.html
「Assessing The Financial Impact Of Downtime」BCW:2010年4月20日
http://www.businesscomputingworld.co.uk/assessing-the-financial-impact-of-downtime
Assessing the Financial Impact of Downtime
シリーズ
根本問題分析の自動化(Auto RCA) (1/)
(続く)
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